ハローワークの求人票をIndeed・Airワークに転用するときに直すべき点
ハローワークに出している求人票を、Indeedやハローワーク以外の求人サイトにもそのまま流用している。採用担当者が専任でいない中小企業では、こうした運用は珍しくありません。しかし、ハローワーク向けに作った原稿をそのまま他媒体に載せても、期待した反応が得られないことがあります。理由は、媒体ごとに求職者の探し方や表示の仕組みが異なるためです。この記事では、ハローワークの求人票をIndeedやAirワークなどに転用する際に見直すべき点を整理します。
媒体ごとに求職者の検索行動が違う(指名検索 vs キーワード検索)
ハローワークは、窓口での相談を経て求人を紹介されたり、専用端末やハローワークインターネットサービスで求人を探したりする形が中心です。求職者はある程度絞り込まれた条件のもとで求人一覧を閲覧するため、求人票の文面そのものよりも、条件面の情報が重視される傾向があります。
一方でIndeedは、求職者が「地域名+職種名」のようなキーワードを入力して検索する求人検索エンジンです。検索結果にどの求人が表示されるか、どの順番で並ぶかは、求人票内のテキストと検索キーワードの一致度に左右されます。つまりIndeedでは、求人票の中に求職者が実際に使う言葉が含まれているかどうかが、閲覧されるかどうかに直結します。
Airワークのような無料の求人作成・掲載サービスも、多くの場合Indeedなど複数の求人検索エンジンに自動連携される仕組みを持っています。そのため、Airワーク上でどう書くかが、連携先での検索結果にも影響します。媒体ごとに求職者の行動様式が異なることを踏まえずに原稿を使い回すと、掲載はされていても見つけてもらえない、という状態になりがちです。
ハローワーク原稿をそのまま転用すると起きる問題
ハローワークの求人票は、職業安定法に基づく様式に沿って、決められた項目を簡潔に記入する形式です。この形式に慣れていると、職種名や仕事内容の表現も行政的・事務的な言い回しになりやすく、検索されることを意識した書き方にはなっていません。
例えば職種名を「一般事務員」と正式名称で記載していても、Indeedで検索する求職者は「事務 パート」「経理事務 未経験」といった、もっと具体的で口語的な言葉を使うことがよくあります。ハローワーク原稿の職種名をそのままIndeedの見出しに転用すると、求職者が実際に検索する言葉と一致せず、検索結果に表示されにくくなる可能性があります。
また、ハローワーク向けの原稿は各項目を簡潔に埋めることを優先しており、仕事内容や職場の雰囲気を具体的に伝える文章量が少ない場合があります。キーワード検索型の媒体では、本文の情報量そのものが検索での見つかりやすさや、求職者の応募意欲にも影響するため、原稿の作り方を分けて考える必要があります。
Indeed向けに直すべき3点(見出し・キーワード密度・構成)
ハローワーク原稿をIndeedに転用する際、最低限見直したいポイントは次の3つです。
1点目は見出し(職種名)です。求職者が検索しそうな言葉に近づけることを意識します。正式名称だけでなく、一般的に使われる呼び方や、雇用形態・勤務地を含めた見出しにすると、検索意図とのズレを減らせます。
2点目はキーワード密度です。勤務地の地名、雇用形態(正社員・パート・アルバイト)、業種名、扱う商材やサービス名など、求職者が検索に使いそうな語句を本文中に自然に盛り込みます。ただし不自然に語句を詰め込むと読みにくくなるため、あくまで自然な文章の中で使うことが前提です。
3点目は構成です。Indeedでは検索結果の一覧に本文冒頭の一部が表示されることがあるため、仕事内容や条件のうち重要な情報を冒頭に置く構成にすると、一覧の段階で興味を持ってもらいやすくなります。ハローワーク原稿のように項目を機械的に並べるだけでなく、読み手が知りたい順番を意識した構成に組み替えることが有効です。
Airワーク・求人ボックス等その他媒体の傾向
Airワークは無料で求人ページを作成でき、そこから複数の求人検索エンジンに情報が連携される仕組みを持つサービスです。書式の自由度が比較的高く、写真の掲載など視覚的な情報を加えやすい一方、連携先の媒体側での表示のされ方まで細かく管理するのは難しい面があります。
求人ボックスも、Indeedと同様にキーワード検索を前提とした求人検索エンジンです。基本的な考え方はIndeed向けの対策と共通していますが、媒体ごとに文字数の上限や必須項目、画像の扱いといった仕様が異なります。転用する際は、内容面の最適化だけでなく、各媒体のフォーマット制限に収まっているかも合わせて確認しておく必要があります。
媒体ごとに作り直す工数をどう圧縮するか
ここまで見てきたように、ハローワーク・Indeed・Airワークではそれぞれ求職者の探し方や求人票の見え方が異なるため、本来は媒体ごとに原稿を作り分けることが望ましいといえます。しかし、複数媒体分の原稿を毎回手作業で書き分けるのは、採用担当が他の業務と兼任している中小企業にとって大きな負担になります。
こうした負担を減らす方法の一つが、元になる求人票の内容を一度整理したうえで、媒体ごとの傾向に合わせて出力し分ける仕組みを使うことです。私たちが開発している「求人チェッカー」は、求人票の内容を貼り付けると、ハローワーク・Indeedなど媒体ごとの傾向を踏まえた形で出力する機能の提供を予定しています。現在は正式リリースに向けた事前登録を受け付けている段階で、まだ導入企業の実績はありませんが、事前登録いただいた方には正式リリース後にいち早くお試しいただけるほか、有料プランを一定期間割引価格でご利用いただける特典もご用意しています。
まとめ
ハローワークの求人票をIndeedやAirワークに転用する際は、媒体ごとに求職者の検索行動や表示の仕組みが異なることを踏まえ、見出し・キーワード密度・構成の3点を中心に見直すことが重要です。手作業での作り分けが負担になっている場合は、媒体ごとの傾向を踏まえて出力できる仕組みを活用することで、工数を抑えながら複数媒体への展開を進められます。
自社の求人票を複数媒体向けに整理したい方は、求人チェッカーの事前登録から始めてみてはいかがでしょうか。